601SOにSOV34のROMを焼く
Softbank版Xperia XZ(601SO)は、いつまで経ってもNougatのままですね…。
自分は呆れてしまったので、国際版ROMを焼いて使っていました…が、これだとおサイフは使えませんね。
先日、Google Payにて、SuicaとWAONへの対応が発表されました。 モバイルSuicaと違って、面倒なことをしなくても年会費がかからず、クレカで少額単位のチャージまで出来るということで、かなり便利そう。
何としてもおサイフ使いたい…!でもXperiaの7.0は不具合モリモリだから純正には戻したくない…
ということでau版ROMを入れてみることに。前回の記事同様、flashtoolを使います。
流れ
- SbmApnGetterでAPN設定を抜く
- SOV34のNougatのftfを焼く
- 本体に降ってきたものでアップデート
- アップデートが終わったら、国際版ROMのベースバンドだけ焼く
- SbmApnGetterで抜いておいたものを使ってAPNの設定をする
- 普通に使えるXperiaの完成
注:作業は自己責任でお願いします 文鎮になっても請求青天井になっても知りません…自分は一応問題なく使用できていますが、念のため。
0.(略)で抜く
ソフトバンクのAndroidって通常ではIMEI制限かかってるし、APNも見れないようになってますよね。囲い込みきらい。
ユーザー名とパスワードは端末によって違うものになっています。が、中にはそれを解析しちゃうすごい人もいたりします。SbmApnGetterでグーグル先生に聞きましょう。感謝の意を込めて土下座しながらapkをインストールして、idとpassを抜きます。
それが無理そうなら201HWを買うといいらしいですが多分そっちの方がめんどくさいのでやめた方がいいと思います。
1.SOV34のftfを焼く
初期化前提なので大事なファイルは抜き出しておく。デレステとかちゃんと引き継ぎ設定しましたか?
初期化準備ができたら、xperifirmからftfファイルを作成するか、どっかから拾ってくる。
Macだとftf作成がうまく行かず、Nougatのftfを見つけたのでそれを使用。最初からOreoのftfを焼いた時にどうなるかは、試していないので分かりません
Wipe > [APPS_LOG]と[USERDATA]にチェック☑︎を入れる(これで初期化)
Exclude等にはチェックを入れない(つまり全焼きすればいい)
2.OTAアップデート
Wifi繋いで、NougatからOreoに端末上でアップデート。Oreoの後にも一回アップデートが来てるので、端末上で2回アップデートの操作を行います。
この時点ではSIMが認識しなくなってますが、後で海外版のベースバンドを焼けば認識するようになります。手探りでやってたので最初は焦りました…なんかIMEIもunknownになるし…
ちなみに、1で全焼きせずにベースバンドを元のままにすると、端末上でのアップデートに失敗します。 二度手間になりますが、アップデートが終わってからベースバンドを戻しましょう。
3.ベースバンドを焼く
このままでは外で通信ができません。国際版ftf(バージョンは問わないはずだけど一応Oreo) を作成するなり拾ってくるなりして、ベースバンドだけ焼きます。必要なファイルはamss_fsg.sin、amss_fs_1.sin、amss_fs_2.sin、modem.sinの4つだけなので、以下の画像のようになればok。
Wipeは何も入れない
Excludeは[AMSS_FSG]、[AMSS_FS_1]、[AMSS_FS_2]、[MODEM]だけチェック☑︎無し、
左下弄らない、右下全てチェック
前に601SOのベースバンドのまま国際版Oreoを焼いた時、マイクが認識しない不具合がありました。おそらく今回も、601SOのベースバンドを焼くと不具合が起きると思います。国際版の対応バンドは601SOの対応バンドを内包しているので特に問題は無いでしょう。
対応バンド
— | — |
---|---|
2G | 日本では使わないでしょ…? |
F8331(3G) | Band1/2/4/5/6/8/19 |
601SO(3G) | Band1/2/4/8 |
F8331(4G) | Band1~8/12/17/19/20/26/28/38~41 |
601SO(4G) | Band1~4/8/12/17/38~41 |
うん、多分大丈夫、多分。
4.APN設定
APN設定で以下を入力します。
— | — |
---|---|
名前 | (好きな名前) |
APN | fourgsmartphone |
ユーザー名 | sbmapngetterから取得 |
パスワード | 同上 |
MMSC | http://mms-s |
MMSプロキシ | andmms.softbank.ne.jp |
MMSポート | 8080 |
MCC | 440 |
MNC | 20 |
認証タイプ | PAP |
APNタイプ | default,mms,supl,hipri |
5.完
これで3Gも4Gも掴み、Oreoでおサイフも使える601SO(実質SOV34)が出来上がりました!はー幸せ。
長所
- ガラパゴス機能がちゃんと使える!おサイフが使える!Google Payが使える!
- スクショ音が鳴らない(国際版は日本のSIM入れると鳴る…)
短所
- テザリングをしようとすると、エラーになる(SIMロック解除が必要?) →6/4追記:docomo版Zシリーズ等での回避方法が使えました
adb shell
settings put global tether_dun_required 0
- 無駄なキャリアアプリが目に障る
- アップデートの度にパソコン持ってきてauのベースバンドを焼かないといけない(そして終わったら国際版のを戻さないとSIMが認識しない)
- 通常使用の範囲を超えているので保障なんてものはなくなる
以上を踏まえて興味のある方はどうぞ。