Razl-Dazl

Ubuntuでbeatoraja(BMS)環境を整える

Posted at — 2024-06-02

WIndows以外の環境でも音ゲーがしたい!!!という奇特な人間向けの内容

前提として

  • OSはUbuntu 22.04 日本語Remixを導入
  • BMSのアプリケーションはbeatorajaを使用する
  • 普通のキーボードではなく、アケコンなど外部のコントローラを接続する

となっております

なおUbuntuは本家リリースのものではなく、日本語Remix版を使用することを強くおすすめします

さもなくば日本語入力関連の不具合で泣くことになります・・・


Java実行環境導入

とりあえず必要なものを入れていきましょう

まずはJavaの実行環境を整える

窓版beatorajaはexeファイル付きで即実行できるようになっていますが、LinuxではJavaの実行環境を整える必要があります

sudo apt install openjdk-11-jdk

インストールに問題無ければjava -versionで情報が出るはず

username@hogehoge:/$ java -version
# こういうのが出るはず
openjdk version "11.0.22" 2024-01-16
OpenJDK Runtime Environment (build 11.0.22+7-post-Ubuntu-0ubuntu222.04.1)
OpenJDK 64-Bit Server VM (build 11.0.22+7-post-Ubuntu-0ubuntu222.04.1, mixed mode, sharing)

次にJavaFXのライブラリを入れる

Java8までは別途入れる必要は無かったけどJava11では必要な模様

ただしaptでopenjfxを入れてもうまく動作しないようなので、代わりにブラウザからダウンロードしてきて適当なフォルダに配置する

ここでははホームフォルダ/home/usernameに置くものとして進めます(usernameは各自のものに置換)

ここ のDownloadsから各オプションを選択してJavaFXを引っ張ってくる

  • バージョンは17.0.11 LTS
  • Operating SystemはLinux
  • Architectureはx64(ここは人によるけど普通のPCなら99パーセントx64)
  • TypeはSDK

バージョンを最新版の21.0.3とかにしてしまうとSDKの最小サポートバージョンの不一致で動かないので注意! ) そしてダウンロードしたopenjfx-17.0.11_linux-x64_bin-sdk.zipを展開して、フォルダjavafx-sdk-17.0.11をホームフォルダの下に配置


beatoraja起動

最新版を頂いてくる(betoraja-x.x.x-modernchicの方)

そして展開したファイルたちの中にあるbeatoraja-config.commandを編集する

1行目と2行目の間に、JavaFXライブラリのパスを追加する

export PATH_TO_FX=/home/username/javafx-sdk-17.0.11/lib

最後の行は以下の文に置換(追記ではなく置換えてください)

exec java --module-path $PATH_TO_FX --add-modules=javafx.controls,javafx.fxml -Xms1g -Xmx4g -cp beatoraja.jar:ir/* bms.player.beatoraja.MainLoader

保存したらそのファイルをエクスプローラ上で右クリック-> プログラムとして実行(R) を選択

これで最初の画面が出てくるはず・・・

ちなみにUbuntuではJAVA_HOMEのようなJava自体のパスの定義は不要です


専コン・アケコン等を認識させる

持っている虹コンが普通に接続しただけでは認識しませんでした

どうやら別途ドライバのインストールが必要らしい

sudo apt install joystick

またbeatorajaの設定も一応チェックしてください(起動ボタンを押してから出てきた選曲画面でキーボードの6を押す)

Controller Device 1が各アケコン達のものになっているか確認

私の持っている虹コンはUSB Joystickとして認識されていました

あれ認識しないなーと思ったら既定値がASRock LED Controllerと設定されていました・・・そら認識しないワ・・・

さあこれで鍵盤や皿が使えるようになったはずです!廃人ライフを楽しみましょう!


動作について

筆者の環境では判定を+50ms程度に設定しています

同じPCのWindows環境では+30ms程度だったのでオフセット値が増えていますが、大きな支障は無いと思われます(何なら昔はMacBookで+70msとかにしていたので・・・)

構成
CPUCore i7 12700F
GPUmsi製のRTX3060
マザー適当に選んだ安いの

動作が安定しない場合はGPUのドライバ設定を変えてみると改善するかもしれません

GPUのドライバがオープンソースの物だったりすると純正よりパフォーマンスが悪いそうなので、多少動作への影響はあるかと思います

当初GPUファンが変な唸り方をしていて微妙にストレスでしたが、ドライバを一番上の検証済みと書かれたものへ変更したら解決しました


参考

Author@zakuro

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