iOSでGitHub Pagesを更新する環境のまとめ
最近のiOSはアプリが充実しているので、頑張ればiPhoneやiPadだけでGitHub Pagesの記事を管理する環境を作れたりします
現時点での筆者の環境を、とりあえずここに纏めました
あくまでも運用法についての纏めになるので、細かい使用方法は省略しています
事前準備
前提としてHTMLファイルのビルド・デプロイはGitHub Actionsで自動化しています
また、SSG(Markdown文書からHTMLを生成するジェネレーター)はHugoを使用しています
管理するGitリポジトリは2つになります
- Markdown文書やHugo用のテーマ(CSS等)を管理するリポジトリ
- 普段はこちらだけをクローンして管理
- Hugoで生成したHTMLファイル達を管理するリポジトリ
- こちらは基本的に直接触れない
記事作成時のワークフローは以下のようになっています
- iPhoneやiPad、PCでMarkdown文書(記事)を作成する
- Gitリポジトリに記事をコミット、GitHubにプッシュ
- プッシュをトリガーとしてGitHub Actionsの処理がGitHub側で実行される
- GitHub Actionsによって自動デプロイされたHTMLファイル達が、Webサイトへ反映される
GitHub Actionsの設定方法は本筋ではないので割愛します
自己流のやり方は、一応こちらの記事 に書いてありますので参考に・・・(筆者はMarkdown文書のリポジトリとテーマのリポジトリも分割しているのでリポジトリが3つになっています)
Gitクライアント
筆者は必要に応じて2つのアプリを使い分けています
と言ってもほぼ基本的にMarkGitで完結します
iOS系の有名なGitクライアント(兼エディタ)と言えばWorking Copyですが、個人的にはゴチャゴチャしていてあまり好きではありません
また、クローンして新規記事をコミットするまでは無料で使えますが、プッシュもする場合は4000円くらいの課金が必要です
MarkGitは恐らく個人開発のアプリですが良いところが多数あります
- 値段がお手頃(500円)
- UIがシンプルで使いやすい
- OAuthでGitHubやGitLabと連携できるので、SSH鍵の管理が不要
- 付属エディタも最低限の機能を有する
- シンタックスハイライト
- Markdownのプレビュー
- ローカルの任意のフォルダを参照できる
- クローン時はアプリフォルダ内固定?(その後移動は可)
エディタが付属しているので、何ならこのアプリだけで作業を完結することも可能でしょう
私は他に気に入ってるエディタがあるので、Gitの機能だけを使用していますが、それだけでも課金する価値が有ります


エディタ
- 先程挙げたMarkGitの機能を使う
- Obsidian
コーディング用途のエディタは特に入れておらず、軽い修正はMarkGit同梱のエディタで済ませています
流石にそれらをiPhoneでガッツリやりたいとは思わないので・・・
文書の執筆については専らObsidianを使用しています
注意点として、iCloudまたはローカルのObsidianフォルダ内しか参照できない為、Gitクライアントを使用したい場合は外部フォルダの参照に対応したものである必要があります
Obsidianは独自機能や拡張機能(コミュニティプラグイン)も豊富ですが、シンプルにMarkdownエディタとしても優秀で、様々なOSに対応しているのでお勧めです
ここは好みが別れるところですが、Obsidianの設定ファイルをリポジトリで管理することにより、作業スペースの状態やプラグインの有効・無効状態などを保持しておくことも可能です

iSH
基本的な作業はGUIで完結しますが、iSHを入れておくと便利かもしれません
筆者は以下の用途に使用しています
- 複雑なGit操作を行いたいとき
- シェルで動かす系のツールを使用したいとき(cwebpなど)
以下を入力するとiCloud Driveやローカルの任意のフォルダもマウント出来ますから、一通りの作業には困らないかと思います
mount -t ios . /mnt
cwebpの動作はネイティブ環境に比べたらかなり遅いですが、小さめの画像をwebpへ変換する分には許容できる範囲です

おわりに
そのうち、コーディング用のエディターも自分に合ったものを見つけたい所です
iPadとコーディングの相性があまり良くない事については、昔からずっと言われていますが、ここ数年はアプリやクラウドサービスが充実してきているので何とかなるようになってきました
サンドボックスの外へアクセスできるアプリが増えて、アプリ間の連携が容易になったのも大きいですね
MacBookを持ち運ばなくても不安にならない日は果たしてやってくるのか・・・
fin